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日本建築の流れ

知識が無くても建築の評価の仕方がわかる

建築全般

3 10月

専門的に建築物を評価する場合には、専門的な法律の観点から考えていかなくてはいけません。具体的には、建築基準法と住宅品質確保法という法律です。両方に共通しているのは、性能評価を中心に評価を行っていく点です。本当に安全面の基準を満たしているのか、耐火性や耐震性などが存在するのかというポイントが重要になります。そもそも、建築物は専門的な評価をもらわないと、安全に運用することができません。特に、高層ビルや高層マンションなどを建設する時にはこれに当てはまります。

実際に、手順もかなり厳格です。事前相談をしてから専門施設に申請を行い、そこで審査委員会というものが開かれます。その後に性能評価書というものを作成してもらってから、国土交通大臣認定の認可を受けることによって、初めて建築物の客観的な評価を確定させることができます。ですから、完璧な評価には相応の知識が必要になります。

ただ、知識がなくても一般人が間取りなどを比較することでその建物や住宅がどういった構造をしているのかを判断することはできますし、ある程度の評価を下すこともできます。例えば、躯体部分を確認することです。建物は、すべて同じように建設されているわけではなく、骨組みとなる根本的な部分が存在します。ここには、木造や鉄骨、あるいは鉄筋コンクリートなどの素材を使っていて、どういった素材を利用するかによって比較的容易にどういった構造物なのかを把握することができます。

仮に、木材を利用して建設をしているのならば、その建物は通気性がよくて温度変化に強い可能性が高いといえます。そのかわりに、周囲の物音などが聞こえやすいという問題点も存在します。また、木造は地震への衝撃にも強い特徴もありますので実は耐震性に優れています。これは、日本が昔から地震が非常に多い国家なので、地震に強い住宅づくりを行っているからです。反対に、燃えやすい性質もありますので出火してしまうと周囲に延焼する可能性を否定できないため注意も必要です。一方で、鉄筋コンクリートを利用している場合には耐震性や耐火性に優れていますし、遮音性も高いので周囲の音も聞こえづらく安全にかつ快適に過ごせる可能性が高いです。ただ、気密性があるため気温変化に弱いという性質もあります。

このように、知識がなくても建築構造などを参考にすることでどういった建物なのかを判断することはできます。独断での評価の仕方は様々ですが、客観的な評価がないと法律的な基準を満たすことはできないためその点は忘れてはいけません。

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