日本の建築物には様々なタイプのものがあり、和を基調としたもの洋を取り入れながらも和のテイストを残したもの、さらには様々な国の建築に影響を受け建てられたものなど多種多様です。
日本の建築物の中において注目されているものの一つに東京都庁舎があります。東京都庁舎は世界的に有名な建築家丹下健三が設計しており、2本の塔がそびえたっている形になっています。第一本庁舎や第二本庁舎、さらに東京都議会議事堂を備えており、以前は丸の内にありましたが1991年今の地の新宿に移転しました。第一本庁舎は地下3階、地上48階、第二本庁舎は地下3階、地上34階とわずかながら異なっており、遠くから見ても存在感がありますが、近くで見ると重厚感をより感じることが可能です。なお東京都庁舎は目を引く建築物ですが、これはパリのノートルダム大聖堂を参考にしており、大変個性的であり、今では東京を代表とする建築物になっています。正八角形をモチーフとしているのですが、ゴシック系の外観であり近代的ながら歴史を感じることができる建築でもあります。
東京都庁舎は高さ243mであり、完成当初はサンシャイン60を抜いて日本一になりましたが、その後横浜にランドマークタワーが作られたため現代では日本一ではなくなっています。バブルのころに計画され建てられたので、旧約聖書に出てくるバベルの塔からバブルの塔、もしくは税金で建てられたことからタックスタワーと揶揄されたこともあります。ですが実際にできた東京都庁舎は機能面でも充実しているほか、45階にある地上202mの展望台は無料で一般開放され、だれでも訪れることができるようになっています。展望台は南と北とに分かれており、両方の展望台には1階から直通のエレベーターがあります。このエレベーターは55秒で到着するようになっており、安定したスピードで一気に上がることが可能です。なお、地上48階までありますが、43階と44階、46階から上の階へは機械室になっており、一般には立ち入ることはできません。エレベーター数も大変多くそれぞれ21基設置されていますが、北と南とでは製造しているメーカーが異なっています。
東京都庁舎ではスーパーストラクチャー方式が採用されており、第一本庁舎と第二本庁舎においてはそれぞれ8本の柱と10階ごとの梁で建物を支えています。このスーパーストラクチャー方式は東京にあるテレビ局でも採用されており、震災にも耐えうる設計となっているのが特徴の一つです。