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日本建築の流れ

姫路城の建築

建築物

7 9月

姫路城は日本を代表する歴史的建築物で、違いが多い近代建築にも影響を与えています。兵庫県姫路市に建つ姫路城には、天守などの重要な建築物が現在も残ります。主要建築物は、重要文化財や国宝に指定されています。中堀の内側は国の特別史跡に指定され、日本100名城にも選ばれています。

ユネスコの世界遺産リストにも登録されている城には、白鷺城という別名があります。幕末には新政府軍に包囲され第二次世界大戦では天守に焼夷弾があたったものの、甚大な被害は逃れます。観光スポットでもある姫路城は、建築の概要についても広く知られます。築城は1346年で、室町時代は赤松氏により保護されます。豊臣秀吉が中国征伐の拠点に使用し、三層の天守閣を築きます。姫路城を現在の規模にしたのは池田輝政で、その後は松平氏や本多氏などが西の丸や三の丸を回収しています。1749年以降は酒井氏が明治時代まで居城とします。

城には様々な特徴があり、姫山を利用した城郭は内から外に三重の堀があります。広大な城郭の本丸には内部六層外部五層の大天守があり、3つの小天守が置かれています。城の上下左右には多数の櫓や土塀、城門があり無数の狭間で敵に備えていたのがわかります。変化に富んだ櫓と白漆喰の白壁は、美しい外観を呈しています。城の構造と美観により、国内はもちろん海外でも高い評価を受けます。

1993年に日本で初めての世界文化遺産に指定されると、知名度がさらに上がります。大天守の高さは46m以上あり、2009年には修理前の城を見ようと約156万人の人が訪れて話題になります。日本城郭建築最盛期の城は、1956年に昭和の大修理が行われます。昭和の大修理により往事の姿に近い状態に戻った城は、現存する城郭建築の最高傑作と呼ばれています。鮮やかな構成美と芸術的な美しさ、頑強な要塞機能は保存状態と共に高い評価を受けます。

2015年3月26日には、平成の大修理を祝う記念式典が盛大に開催されます。平成の大修理によって大天守の屋根瓦が美しくなり、屋根瓦と外壁の継ぎ目の白い漆喰も塗り替えられます。新しい時代に向かう城のために、耐震補強も施されています。姫路城は見学者も多く、CGやARを活用した新しい解説や展示が好評です。専用アプリをダウンロードすると城内の各スポットでスマートフォンやタブレットに写真や動画、解説が表示されます。イラストマップがあり、様々なルートで場内を見学できます。

カテゴリー:建築物

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